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呼吸困難で苦しむ人(父)を、生まれて初めて見た。
凍り付いた。
可哀想という思いより、恐怖心のほうが大きかった。
話すことさえ苦しいはずなのに、父はいきなり、
私の小2の娘の事を、”中学生なんだ、ちょっと小さいけど☆”
と紹介して、ナースを笑わせた。
変わってないねっ、笑いながら涙が出そうになる。
父は、頑張って歩こうとするが、すぐに呼吸が苦しくなってしまう。
もう、自力歩行は無理かもしれない。
唯一嬉しかったことは、食欲旺盛なこと!
普通の人とほとんど変わらない量を、食べている。
すごいよ!えらいよ!
気になったのは、父が母に対して、とてもわがままになっていること。
人前で、平気で母を怒ったりするそうだ。(今まではそんなこと無かったのに。)
不安なんだよ、と母をなぐさめたが、母も分かっていると。
人格をも変えてしまう癌、ほんとうに憎い。
主治医に挨拶を、と思っていたが、3連休でしかも台風。
結局会えずに、終わってしまった。